2016年10月7日金曜日

人間ドック

人生初の胃カメラ。経験者から話を聞くと、呑みなれた人は「大したこと無い」と笑うし、そうでない人は「地獄の苦しみ。二度とやりたくない」と言う。特に若い人ほど嗚咽反応が強くて苦しいらしい。

そんな感じで受けた胃カメラ検診。待ち合い室で待つ間は本当に憂鬱であった。診察室に呼ばれて喉に麻酔をかけられている間にも、診察室から苦しみの声が聞こえてくる。なにより医療スタッフの格好が魚市場?みたいなビニールの前掛けで、4チームのスタッフが次々と受診者を捌いていく。その雰囲気に圧倒されてしまった…。

胃カメラを楽に受けるには、口に入れられた麻酔を可能な限り喉の奥に溜めることだという。しかし、苦味のあるゼリー状の麻酔を三分間喉奥に溜めるのは難しい。私も喉の奥に溜めようとして上を向き…ゴクンと飲み込んでしまった。いや~、焦ったね(笑)

幸い麻酔は二回行う。二度目は五分と長く、今度は飲み込まぬよう必死に耐えた。しかし、麻酔が聞いてくると舌が麻痺し、唾すら飲み込めなくなる。それだけ効かないと困るんだけどね。

いざ診察台に乗せられ、マウスピースをバンドで固定されるとまな板の鯉。唾は絶対に飲み込まず垂れ流せといわれ、もうどうにでもなれ状態。

胃カメラは、挿入して声帯を通過するまでが最も苦しく、私もそこで四~五回嗚咽した。しかし、看護師さんが優しく背中をさすってくれ励ましてくれる。カメラが胃に入ってしまえば、あとは苦しむことなくモニターを見る余裕すらあった。それでも涙と涎で悲惨な姿だったけどね…。

最近は受診者の負担を減らすため、鎮静剤を点滴して寝ている間に、胃カメラ検査を終えてしまう病院も増えているらしい。鼻から挿入する胃カメラもあるが、初回の場合は断られることもある。私の場合も初回と言うことで断られてしまった。初回で異常があったときに、生体検査をできないから仕方ないのかもしれないが。

結果として、綺麗な胃や食道だと言われて問題なし。血液検査も尿検査も問題なかった。ただ、数年前から指摘されていた腎臓の結石は、相変わらず腎臓の中にあって経過観察となった。ピロリ菌の抗体検査と、ガンの腫瘍マーカーの結果は後日郵送なので、まだ安心できないけどね。