2016年10月20日木曜日

儚いものだ…

今の仕事に新採用された最初の職場で、親方として今の仕事を一から教えてくれた大先輩が急逝した。職人堅気で仕事に厳しく、何度も怒鳴られながら仕事を教えてくれたし、時には息子のように可愛がってくれた先輩だった。

その彼が草津温泉で入浴中に倒れ、そのまま亡くなったと連絡を受けたのが昨日の話し。73歳だったからまだまだ若いし、元気だと言う噂も聞いていたので、そのうち会うこともあるだろうと思っていた。しかし、13年前の退職時に挨拶したのが最期になってしまった。人が散るときは本当に呆気なく儚いものだ…

まだビンピンしてるし、いずれ会えるだろう。そう考え、会えないまま死に別れてしまった人の何と多いことか。そして訃報を聞いて後悔し、通夜や葬儀で冷たくなった相手に詫びてくる。いつもその繰り返し。相も変わらず失敗から学ばない自分に腹が立つ。

今日、仕事を終えたら通夜に行ってくる。そして亡骸を前に「今まで疎遠にしててごめんなさい」と謝ってくることだろう。誰かと会うとき別れるとき、「これが最期になるかもしれない」と考えながら、一期一会の気持ちは大切にしなければいけないと思う。後悔しないためにも…