2016年10月7日金曜日

工場の祭典

今日は仕事を休んで工場の祭典に行ってきた。
金物の街、燕・三条地域の工場を解放し、洋食器や刃物造りの製造工程を見せたり、製作体験を行ったりして金物の街をPRしている。4日間の開催で、今日は約80社が工場を公開していた。




まず最初に行ったのが鎚器銅器で有名な玉川堂さん。一枚の銅板から、ヤカンや茶筒などを叩き出しで作り出す歴史の古い工場だ。工場そのものも県の有形文化財に指定されている。



工場で働く職人さんの平均年齢は30代。しかも5人の若い女性が職人として働き、求人にも多くの女性が応募してくるという。女性の職人さんを取り上げたテレビの影響なのかな。


これは熟練の職人さんがヤカンを製造しているところ。注ぎ口も叩き出しで作る。


女性の職人さんは、ぐい吞みの仕上げ作業をしていた。


私も別の施設で鎚器銅器体験。銅の御猪口を叩いて好きな模様をつける。

完成するとこんな感じ。これで美味い酒が飲める(笑)



次に日野浦製作所で鍛造作業を見学。県央マイスターに選ばれた若い職人さんが、手際よく鋼を叩いて鉈を形作っていく。高校時代の鍛造実習を思い出して懐かしかった。


最後に行ったのが、奈良の中川政七商店コラボの大日本市博覧会。
県内の色々な工場とコラボし、個性あるレトロなデザインの商品が多数販売されていた。


初めて工場の祭典に行ってみたけど、平日なのにどの工場も多くの人で溢れ、若者や外人さんも数多く来て熱心に工場見学していた。なかには明らかに就職希望の若者が、工場の方にどうすれば就職できるか熱心に質問していて驚いた。かつて3Kの代名詞と呼ばれた製造業も、アピール方法が変わるとこうも違うのね。いずれにしても、日本の技術が受け継がれるのは良いことだ。