2017年3月27日月曜日

規格外な通夜

先日急死された先生の通夜へ行ってきた。


現職で亡くなったし、剣道界でも有名な先生だったため、大勢の参列者が来ることは予想していたけど、まさか400~500人も来るとは思わなかった。駐車場が足りなくて周辺道路が渋滞したり、セレモニーホール1・2階全ての部屋を開放しても足りないくらいの参列者。会場の生花も、県内外の剣道関係のものだけで30近く。全てが規格外だった。それだけ先生が多くの人から慕われていた証拠だろう。


喪主の奥さんは気丈にしていたけど、娘さんは目を真っ赤にして終始涙をぬぐっていた。私も同僚の弔辞で、周囲の涙に誘われて久しぶりに人前で泣いた。よく「結婚すると喜び2倍、悲しさ半分」と言うけれど、不幸があって悲しい時や心細い時、既婚者が羨ましいね・・・。


そういえば今まで数多くの葬儀に出て来たけど、通夜開式直後から焼香が始まる葬儀は初めてだったし、最後に坊さんの説法が無いのも初めてだった。周囲の人も「坊さんの説法無いのね」と驚いていたから、ちょっと珍しい通夜だったのだろう。仏教も宗派によって色々なのね。

昨日まで仲良く元気に喋っていた人が、翌日には冷たい肉塊となり、その数日後には骨となる。切ないね。人の命数が決まっているとしたら、徐々に命の灯が消えていくのと、唐突にフッと消えるのとどちらが良いのだろう・・・


しかし、葬儀場に漂う蘭の花と御香の混ざった匂い。何度嗅いでも苦手だ。特に蘭の花の匂いは、平時に嗅いでも死を連想してしまって嫌いだ。綺麗な蘭の花には申し訳ないけど(-_-;)