2017年2月16日木曜日

元J世界(辛口)

元JWサイトは病院で処方される薬のようなものだと思う。組織の中で苦しむ人、組織を出た直後の人には効果絶大であるし、傷付いた心を癒し新たな絆を生んでくれることもある。

しかし、服用を誤れば毒にしかならない薬もあるし、健康を回復した人が服用を継続することで体を害することもある。要するに、自分に合った薬を見つけ、自分の体調に合わせて薬を増減していくこと、健康を回復できたら薬に依存しないことが大切だと思う。いずれ薬に頼らない生活に戻る、それが理想的である。

最近のアメブロとTwitterを股に掛けた騒動も、売り言葉に買い言葉で子供の喧嘩レベル。叩かれる方も叩く方も、同じレベルで争っていて情けない。ネットでは怒りには怒り、憎しみには憎しみの感情がストレートに返ってくる。それを身をもって学んだ人だって多くいるだろうに、どうして過去から何も学ばないのか…。批判する相手を追い詰めるため、ネットでの署名集めや個人情報曝しなど、ネットにおける最低限のマナーすら無視した無法状態。これがいい歳した社会人のすることかと呆れてしまう。ほんと幼稚。

あと、あの世界を辞めた人に多い幻想として、元長老=人格者というイメージも捨てるべきと言いたい。あくまでJW内での階級称号であって、辞めてしまえばただの人である。社会人として未熟な人も多い。特に心の不安定な元長老の場合、彼らに必要なのは自分自身のリハビリであって、他人に対するアドバイスなどではない。


せっかく苦労してあの世界を出たのに、元J世界だけが自分の居場所となっているなら悲しいことだ。あの世界の特権制度を批判しながら、元J世界でも同じように長老の如く振る舞っているなら矛盾も甚だしい。あの世界の「条件付き愛情」や差別を罵倒しながら、自分たちも1世差別や現役蔑視をしているなら同類である。限りある人生なのに、現役でも辞めてもJW中心の人生になっているなら勿体無いことだ。


私だってあの世界は大嫌いだし、二度と戻るつもりも擁護するつもりも全く無い。ただ、組織だけでなく信者個人にまで怒りや憎しみの牙を剥き出しにする人々、いわゆるアンチJWの人たちの言動を見るとイラッとする。何事も偏り過ぎた思考はろくなものじゃない・・・