2015年12月6日日曜日

おせち

いつも年末年始は弟たちと1万円ずつ出し合い、帰省中の食費や飲み代を捻出する。
我が家では、昔から31日の大晦日に家族ですき焼きをして年越しする習慣がある。
大晦日はすき焼き、甘酢ダコ、雑煮の夕食が定番で、オードブルなども一緒に食卓へ並ぶ。
御節を食べる家庭も、新潟では大晦日の夜に食べてしまうことが多いと聞く。

たぶん、新潟県の大晦日はどこの家も豪華な食卓で、逆に正月は質素そのものである。
我が家の正月も餅と雑煮だけとか、雑煮・焼鮭・ごはん・大晦日の残り物って感じ。
正月は二日酔いで皆が寝坊するし食事も質素、祭りの後の静けさって雰囲気だ。
二年参りも初詣も我が家は無縁。これは母が某世界に入る前からそうだった気がする・・・

おせち料理も私が5歳くらいまで、我が家の正月には必ず食卓に並んでいた気がする。
ただ、あまり皆が食べなかったゆえに「どうせ作っても食べないでしょ」と言う母の一言で、
我が家では35年近くお節料理なんて見ていない。日本の伝統的なお節って、縁起担ぎ的な
意味合いの品ばかりで、確かに美味しいって程のものでも無い気がする。

ところが今日、珍しく弟から電話が来て「今年の年末年始はお節食べん?」と言ってきた。
なんでも楽天のお節部門で5年連続トップになったお節で、博多の料亭が監修して販売して
いるお節らしい。値段は少々張るけどネットの口コミを読んでも悪くないし、写真で見ても
和洋折衷の美味しそうな三段重だ。こいつを食ってみたいと猛プッシュしてきたのだ。

ちょうど年末のオードブルをどの店にするか父と相談中だったため、「たまにはいいか」と
意見が一致し、35年ぶりに我が家にお節料理が復活することとなった。外注だけどね。
数年前に世間を騒がせたグルーポンのお節みたいにならなければいいけど、なったらなった
で暇な年末年始の良いネタ話になりそうで面白そうだ(笑)

こうしてまた一つ、我が家に「日本の伝統」が戻ってくる。。。