2017年4月11日火曜日

気持ちはわかる。ただ…

今日は記念式の日。
今年も全国各地で、日没後に各会場にて記念式が開かれる。
私は行かないけど(笑)

この記念式を妨害すべく、アメブロでアンチ系の方々がある運動をされている。それは、記念式で公共施設を利用している自治体に、JWに施設を貸さないよう手紙を送ると言うものだ。その一文が下記のものだ。

「本団体の利用は下記、社会教育法第23条の規定されている違反行為に該当しているため、当日の大ホールの使用中止を一市民として強く要望致します」

ちなみに、上記で違反と指摘している社会教育法23条の一文が、「市町村の設置する公民館は、特定の宗教を支持し、又は特定の教派、宗派若しくは教団を支援してはならない」と言うもの。もしも公民館側がJWを誘致したり、寄付をしたりすれば23条に違反するだろう。でもJWの場合は少し違うと思う。

23条を根拠に貸すなと主張するアンチの方々の根拠は、少し強引なようにも感じる。これを根拠にJWへの貸出しを不可とすると、公民館における坊さんの講演会も不可となる。他の宗教も同様だ。クリスマスイベントだって厳密に言えば宗教行事になるしね。

あと重要なのは、教育基本法第15条で「宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は、教育上尊重されなければならない。」と規定されていることも考慮する必要がある。最終的には各自治体の裁量に任されているし、良くも悪くも日本は宗教に寛容な国なのだ。

いくらJWが嫌いだと言っても、彼らの居場所まで奪う権利は誰にも無いし、信教の自由は憲法でも保障されたものだ。JWを憎むアンチの方々の気持ちも解らなくは無いが、あまり強引な手段に出るのも逆効果だと思う。もし今回の妨害運動を現役の人たちが知ったらどう考えるだろう。辞めた人たちは怖い、背教者って陰湿、やり方が汚い…そんな反応が普通だろう。私が現役だったらそう考える。

でもそれでは意味が無い。北風と太陽の童話と同じで、強い信仰心を持った人に強い態度で応じれば、より心は頑なになって心を閉じてしまう。やり方が強引であればあるほど、更に強く耳を塞いで外部の声を聞かなくなってしまう。アンチの方々の気持ちも理解するけど、あまりに強引なやり方は結局、現役信者の信仰心を強固にし、結果的には組織を援護していることにもなると私は考えている。