2016年8月28日日曜日

晩夏

今日はあちこちの田んぼで早稲品種の稲刈り。
あと二週間もすればコシヒカリの刈り取りも始まる。その時期になると、町全体が稲藁の匂いで満ちる。すでに朝晩は寒いくらいに涼しく、秋の虫も鳴き始めている。今年の秋は早いかもしれない…


そして、22年間家族として育った猫が、老衰により静かに息を引き取った。数年前、胸のあたりに大きな癌の腫瘍ができていたが、動物病院からは高齢を理由に治療を断られた。しかし結局は、癌の進行よりも老衰の方が早かった。以前はテニスボールのように硬かった腫瘍も、晩年はフニャフニャになっていた。もう癌が育つ栄養も無かったんだろうな…

母が再訪問先から貰ってきた猫。それ以来、我が家と、そして私の激動の人生を見守ってきた猫。今年のお盆は、これで最期になるだろうと皆で写真を撮りあった。そして本当に最期の写真になってしまった。安らかに眠って欲しい。今までありがとう。

こうして穏やかに、そして確実に時は流れていく。自分もそんな時の大河を漂う、オールの無い小舟のようなものだ…