2016年3月15日火曜日

老いてなお

約5年にわたってコンビを組んで働いた臨時職員さんが、任期満了ということで退職される。御年65歳だが、少し遊んだら再びどこかで働くという。今のご老体は本当に元気だ。そういう父も67歳にして未だに働いてるけど。

そんなわけで、来年度から私とコンビを組む臨時職員さんを職安で募集し、本日面接と合否の通知が終了した。応募者は49歳~72歳と幅広く、皆さん数多くの資格や職歴を持った人たちばかりであった。資格や職歴、自己PRを見て大雑把には絞れるけど、性格とか協調性といった部分は面接で判断するしかない。人を選ぶってとても難しいと思った。

私が書類で選んだ上位数人と、上司3人が面接で評価した点数を参考にして、最後は72歳の方が採用されることに決まった。新年度から更に職場の畑を拡張するらしいので、農業経験豊富な方が来てくださるのは私も心強い。若い同僚とは気楽に働ける反面、技術面で学べることは少ない。なのでいつも臨時職員を雇う際には「年寄りで」とお願いするけど、まさか70歳オーバーの人が来るのは想定外だった(^_^;)

今回、60歳以上の応募者は4人もいた。みんな職歴や乗ってきた車からして、お金に困って応募してきた訳でないのは明らか。それでも退職後、職業訓練校で技術を習得したり、NPO法人や非営利団体で働いてきた方が実に多い。老いてなお元気に働く人たちばかりであった。凄いなぁ。

これからも高齢者が増えていく日本において、年配者の働き場所も競争が激しくなっていくだろう。そんな時に役立つのは学歴や職歴、資格の種類や数である。それが欠けていれば、どれだけ人柄が良くても書類選考の段階で弾かれてしまう。そう考えると、自分が元いた世界の人々は大丈夫なのかな?と心配になってしまう。学歴も職歴も資格も、そして貯金も無い人たちばかりだもの。